PDCA力とは?
経営計画実現のためには、計画の進捗状況を適切にチェックする体制が必要となります。そこで、業績検討会議を開催し、PDCAサイクルを回していくことが必要となります。
業績検討会議の開催により、計画の作りっぱなしを回避し、計画の達成可能性を担保することができます。なお、業績検討会議の具体的な内容については、「業績の見える化」で説明いたします。
◆P:Plan[計画]・・・経営計画策定のことをいいます。
◆D;Do[実行]・・・経営計画、特に行動計画の実行のことをいいます。
◆C:Check[評価]・・・実際の行動や数値を計画と比較することにより、進捗状況を確認、当該数値・行動を検証・評価します。結果の問題点や要因を発見し、改善策を検討します。
◆A:Action[改善]・・・計画到達の遅延原因となっている行動や誤った行動を改善します。
PDCAサイクルを回していくことにより、どの行動が成功(達成)要因となったのかを把握することができるため行動の再現に繋がります。また、どの行動が失敗(未達)要因となったのか把握することができるため、行動の是正に繋がります。
重要なことは、経営計画を策定した後、経営計画を「絵に描いた餅」で終わらせないため、実績が出れば計画と比較し、問題・要因・対策を検討し、計画達成に向かって、何度も何度も繰り返し行動していくことです。
このサイクルが回っている会社は、経営計画の実現性が高い会社といえるでしょう。
従業員の参加
経営者・経営陣のみで経営計画を策定・実行し達成することは不可能(特に実行面)です。また、従業員が自社の目標を知らずして、または、大多数の従業員が計画達成は到底無理だ、と思いながら計画達成することは、ほぼ不可能です。従って、計画策定や実行の場面では、どんな形にしろ、従業員の納得性や参加は不可欠です。
計画策定や実行プロセスを通じ、従業員が参加し、目標を共有することで、モチベーションを高めながら計画達成に向けて行動していくことが重要です。